価値観は人それぞれです。何に価値をおいて金銭を払うのか、それを決めるのは自分自身ですね。普通の人は無限に使えるお金があるわけではないので、優先順位を決めてお金を使っていると思います。
私の場合、できるだけ資産運用に回せるよう生活費などの費用は抑えたいと思っています。
私は昔から服や靴などの被服費についてはあまり費用をかけないほうです。一応会社員なので通勤に必要な通勤服があればとりあえずいい、という感じ。
実はこの数年、リサイクル買取ショップに子供服を持っていくようになってから、服への価値観がさらに変わりました。
服への投資をどう考えるか
子育てをしていると、子供服のサイズがあっという間に小さくなってすぐに買い替えになるし、小さくなったまだまだ着れる服を譲る人もいない(少子化で子供が少ない)、という状況があります。大人なら何年も着れるのに…。
経済的観点からみてこの子供服の費用と、費用をかけても使用期間は非常に短い、という点を何とかしたいというのが以前からの課題でした。
ユニクロやGAPなどの量販店のものならまだしも百貨店の子供服ブランドの場合は結構な価格帯で、これをサイズアウトでワンシーズン限りで廃棄とはなかなかいかないものです。でも、子供服ブランドの上質なものもたまには着せたいと思うのが親ゴコロ。
たまたまもらってくれる人がいた時は譲って、できるだけ廃棄することは避けていましたが、やっぱり投資した費用を少しでも回収したい。
そこでフリマやメルカリを利用して売る方法もあると思いますが、それも面倒な私は、数年前からリサイクルショップの買取に持ち込む方法をとるようになりました。
服の再販価値ってこんなもの
自宅から自転車で10分ほどのところにわりと大きなリサイクルショップがあることを知ってから、着れなくなった子供服を買取ってもらいに行くようになりました。
そのショップは子供から大人の服まで売り場も大きくて、買取のついでに「あら、これいいかも」と購入もできます。
このショップの良いところは、一定以上のブランド品しか買取らないこと(ユニクロはNG、GAPはOK)。だから、上質のブランド服しか売り場に並んでいません。私は着れなくなった子供服ブランドの品を買取ってもらって、代わりに着れそうな子供服ブランドの品を購入してくる、ということをしています。
買取価格はハイブランドならそれなりの価格だし販売する時も結構な値札がついていますが、百貨店の子供服ブランドで数千円程度の場合、買取価格は数百円です(新品定価の10分の1以下)。汚れもなくヨレもない状態でもこんなもんです。
それを販売する時には1500円くらいの値が付けられています(新品未使用なら正価の半額くらいにはなるかも)。
メルカリで売れば最初から1500円の値を付けられるでしょう。でもその代わりに送料負担や梱包の手間があるので総合的に考えて私は買取のほうを選んでいます。
資産価値のない服への興味はますますなくなった
さて買取価格を見て私が思ったのは、これから自分は服にどれだけの価値を見出せるか、ということ。例えば10万円の金(Gold)を買ったら翌日はその日の相場で売ることができます。さすがに10分の1にはならないでしょう。しかし10万円の服は買った翌日いくらで買取してもらえるでしょうか?あるいはメルカリでいくらで売れるでしょうか?
こんな風に考えるようになってから、ハイブランドは別として、「普通の服は資産価値のない消耗品」という思いをあらたにし、服への興味がますますなくなっていきました。
子供服は新品購入よりもリサイクルショップで上質なものを選んで買うことが増えました。自分は家での普段着は着心地のよいものがあれば十分。これは消耗品と割り切って、ヨレヨレになるまで着て廃棄。通勤服やお出掛服は、百貨店での新品購入と、リサイクルショップでのハイブランド品購入を併用することで、かえって上質なものが着られるようになりました。経済的にもなり、自分の中でも服に対する資産価値的納得感を得られるようになりました。
資産運用のために自分なりの価値観を
自分が着る服なんだから自分にとって価値があると思えばよいという人もいるでしょうし、それを否定はしません。
でも資産運用に励んでいる私にとって服の資産価値をあらためて考えることは自分の価値観を確率するためにとても有意義でした。
服だけでなく他のものについても何となくお金を投じるのではなく、自分にとっての価値観を常に意識しておくことが資産運用にも役立つように思っています。