バレエを習う先生は、女性と男性どちらがよい?

レッスン

バレエの先生と言えば女性のイメージが強いですが、オープンクラスのスケジュールを眺めていると男性の先生のクラスも結構増えてきましたね。

30年近く前に私が通っていたスタジオは女性の先生主宰でしたが、ご夫婦でバレエダンサーだったので、時々ご主人のほうがクラスを受け持つことがあり、男性の先生のレッスンもたまには新鮮だなと感じたのを覚えています。当時は若い男性の先生から習う機会は今ほどなかったと思います。

さて、では実際、女性の先生と男性の先生、どちらに習ったほうが良いのでしょうか。私自身の考えを書いてみます。

性別に関係なく教えることは同じ

レッスンを受けていて、女性の先生と男性の先生で言うことが違う…と感じること、ありますよね。

でもそれはバレエでやることが性別によって違うのではなく、その先生が主眼をおいているところの違いや、そもそものスタイル(流派)の違い、ということであって、性別ではなくその個々の先生の違いだと思います。

ですから、男性の先生が女性の生徒を教えることができないことはないし、その逆も然りです。女性が男性の先生に習っても、バレエを学ぶ上で間違いではありません。

日々のレッスンは女性の先生に

そうは言っても基本的に女性は女性の先生に習ったほうが良いと私は思います(基礎が完成している上級者は除く)。

なぜなら、女性と男性では骨格が違うので、男性の先生がお手本を見せてくれても、その通りに自分がやろうとする時に難しいんです。男性は大きな筋肉が付いているし、見た目が違うからです。

先生がレッスンで見せてくれる体の使い方をまずは真似してやってみる、ということで言えば、日々のレッスンは、女性は女性の先生に習うほうが理解しやすいと思います。それに、女性特有のウィークポイントもよく分かっているので、注意が的確ですね。

目的によって先生(及びレッスン)を選ぶ

自分が今何を習得したいのか、という目的によって先生(及びレッスン)を選ぶべきだと思っています。先生の性別はその選択の際の参考程度ですね。

男性の先生は、センターでのアレグロやジャンプのアンシェヌマンがダイナミックな傾向があります。私の場合、基本は女性の先生のレッスンを継続的に受けつつ、時々男性の先生のレッスンを受けて、大きな動きの練習としています。また、メリハリの付いたスピード感を求めるのも男性の先生に多いですね。

女性の先生のレッスンばかりだと、いつの間にかこじんまりとした動きになっていた、ということにもなりそうなので、舞台が控えている時は男性の先生のレッスンを入れるのもよいと思います(男性の生徒が多くなるので、空間を大きく使って動く勉強にもなります)。

大人がバレエを学ぶ環境は多様化が進み、バレエのレッスンは玉石混交の時代。そんな中、自分にとって学びのある時間となるよう、先生と共にレッスンを選ぶ目を常に意識していきたいといつも考えています。

※私個人の考えですので、参考としてください。

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